世界に3つある星空保護区の一つテカポ湖には空を覆い尽くす無数の星が輝いていました。
テカポ湖はニュージーランドの南島のちょうど真ん中くらいに位置する湖。クライストチャーチからの移動中は広大な牧草地や大規模な畑、ルピナスの群生地などを見ながら車を走らせました。人よりも羊の数が多いというのもなるほどと思うくらい、やはり羊は多いです。
テカポ湖の星空に欠かせないのは「善き羊飼いの教会」と呼ばれる湖畔の小さな教会です。建物の中には小さな礼拝堂があるのみで、協会の傍らにはシェパード(牧羊犬)の銅像が立っていました。
日暮れまで時間があるので周辺を歩いてみました。アオラキ/マウント・クック国立公園の氷河から流れ出た水は「ミルキーブルー」。ルピナスは年によって咲く場所が変わるらしく、残念ながらこの時は教会の周りには群生していませんでした。
西の空に太陽が沈むと空に一つ、また一つと星が輝き出します。午後からは薄い雲がかかっていたのがやや心配でしたが、完全に辺りが暗くなって天の川が見える頃には風で流されて空が晴れ上がりました。
暗闇に目が慣れるとたくさんの星たちがまるで天球に張り付いているかのように瞬いているのが見えてきて、何千、何万というその数に圧倒されそうになります。一際大きい星がシリウス、その左にはオリオン座、天の川を挟んで輝くのがプロキオン、冬の大三角形です。
12月の末に行ったので南半球は夏。天の川とともに見えるのは大小のマゼラン星雲です。その2つの星雲を結ぶ線を底辺として、二等辺三角形を描くと南十字星が見つかります。
夜空に浮かぶ星はすべて北極星を軸に夜空を巡ります。夢中でカメラを覗いているとあっという間に東の空が明るくなってきました。星が消える頃に三脚をたたみ、車に戻りました。
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